オーディオ好きという種族は困ったもので、一定周期で機材を取り換えたくなる衝動にとらわれる。
昔ほど音楽に対しての興味が薄れた僕でも、興味がある製品がでると試したくなる。
ありがたいことに昔ほど大金をはたかなくとも良い音が手に入る環境になっていること。
僕みたいな貧乏人でもひと昔前なら3桁の予算がいるだろうというようなハイファイも
数万円で手に入れることができる。
それを可能としているのは半導体ディバイスの進歩と低価格、中国企業の技術の進歩に他ならない。
現在僕はパイオニアのA-50Aというアンプを去年から使っています。
ネットでは評判も良いし、デジタル臭くない音に仕上がっているらしい?なんてブログ記事を頼りに購入した。
またデジタルアンプは中国製のS.M.S.L SA-36Aを2台所有していてその高音質には驚きまた満足もしていたが、デジタル特有の低域の甘さと音の硬さにはには辟易していた。
パイオニアのA-50Aであるが・・正直う~ん先出のS.M.S.L SA-36Aと比較してもそんなには違わない音質でガッカリしてしまった。
エージングが終わって少しは良くなってSA-36Aよりふくよかな部分も出てきて音楽が聴けるようにはなっているけど、音の硬さは相変わらずで長時間音楽を聴くことは出来ない。
SA-36Aは3500円、A-50Aは約8万円という価格を考えるとA-50Aを道頓堀の橋から投げ捨てたい気分になるよね。
TOPPING PA3を選らんだ理由
TOPPING PA3に関する情報はネットでも少ないけど、以前から時々覗いているサイトで購入記事があり、「デジタルアンプの音を期待して購入すると期待外れになるかも」
この記事を見た後、ネットをさまよっているとTOPPING 社の最近の製品は音のエッジを削って柔らか目に仕上げているらしいという内容を複数見かけたことが購入の後押しになった。
TOPPINGの㏋も更新がきちっとされていて製品のドライバー情報やフォームウェアの更新などがちゃんと提供されている。(これってとっても大事)
TOPPING PA3送られてきました。
梱包はしっかりしています。昔の中華製品とは違いますね。


電源が巨大でビックリしました。

ヘアラインの仕上げも美しくて中華アンプとは思えない技術の高さです。
またスイッチの押し心地がよくってハイエンドのそれを感じさせます。

このアンプは2系統のRCA入力を切り替えて使うことができます。

中華オーディオ製品の中にはインジケーターランプが品のないものが多くて、後からテープを貼ったりして光を遮るようにして使っていましたが、この製品は光が気にならないのが良いですね。

TOPPING PA3の音質
繋いだ瞬間からこれは良いと思える音が出てきました。
低音はたっぷりとして量感があり、ボーカルもセンターに定位してワイドレンジです。
これまでもっていたデジタルアンプに対するイメージを覆す音でした。
はっきりくっきりした音を好む人には受け入れられないかもしれません。
良質なアナログアンプを感じさせる音で、音のエッジを意識的に丸めているような感じがありず~っと聞いていても疲れない音です。
TOPPINGにはTP60というフラッグシップの有名なアンプがあります。
海外のレポートでも好意的なものが多く、マークレビンソンのアンプと比較試聴されたことでも話題となったアンプです。
当初はこれを購入しようと思っていたのですが、発売が2013年と古く、新しいディバイスを聞いてみたいのでPA3をチョイスしました。
とりあえずエージングが進むたびに音楽を聴くのが楽しくなってきています。
高額なオーディオ製品は生き残っていけないかもしれないね。