日本人には馴染みの無いチップ。
あなたはこんな風に思ったことはありませんか?
「チップっていくら払えばいいの?」
「チップって何かしてもらう度に払わなくちゃいけないの?」
私がタイに行きだした頃は、チップに慣れていないので、もたついてばかり・・相手に初心者という事がバレバレで、恥ずかしい思いを何度もしました。
この記事では「そもそもどこでチップを渡すのか」「相手に嫌な顔をされない一般的なチップの相場」などをご紹介します。
目次
チップってどこで渡すの?

そもそもチップって、どこでどんなサービスに払えばいいのか分かりませんよね。
私も最初は分からなくて苦労したので、まとめてみました。
飲食関係
・チェックピン(会計)の時に小銭を残す
・テーブル毎に世話係がつく場合はその世話係にチップ
・トイレ係にチップ
ライブハウスやクラブ系にはトイレ専用のスタッフが待機して、肩を揉んだり、おしぼりで顔を拭いたりしてくれます。
正直、余計なお世話で煩わしいとしか思えないのですが、洗面横に置いてあるチップ入れに小銭を少し
有料トイレだと思って諦めましょう( ̄◇ ̄;)
ホテル
・荷物を部屋まで運んでもらった時にベルボーイにチップ
・ベッドメークをしてくれる客室係にチップ
マッサージ・スパ
マッサージしてくれた人にチップ
こんな感じです。
特にトイレ係がいるというのは、結構なカルチャーショックを受けると思うので、ライブハウスやクラブ系のお店に行った際は、心の準備をしておきましょう!
タクシーは注意が必要

タイ人に聞くと、タクシーではチップの必要は無いと言われました。
ですが、私は渡しています。
理由は、安全の為と気持ち良くタクシーを利用したいためです。
都市交通の整備によってタクシー利用率が下がり、今まで以上にタクシー運転手のレベルが下がっているため、私も年々利用しなくなってきています。
たまに乗って気持ちよく目的地まで運んでくれたら、お釣りの分はチップとして渡します。
タイのタクシーの運転手は本業を持っていて、空き時間にアルバイトとしてタクシー運転手をしている人も多いので、日本のプロの運転手と違って道を知らない人が多いです。
ターボメーターのタクシーや、メーターを使わないヤツ、知らない場所でも知っていると言って客をひろうヤツもいて色々です。
ターボメーターとは、通常のメーターよりも 金額が上がるのを早くしている改造メーター です。
こういうヤツに当たったら、すぐにタクシーを降りましょう。
降りる際、 メーターに示されている金額は必ず払って 降りて下さい。
ここで支払いをしぶったり、悪態をついたりしたら最悪の事態が待っているかもしれないからです。
悪質なドライバーほど拳銃を持っていることがあるので要注意。
よくタイブログで、
運転手の登録カードを写真に撮っておき、揉めた場合にそれを出して「通報するよ!」って脅かせば大丈夫
などと書いてあるのを見たことがありますが、危険なのでヤメましょう。
言葉もカタコトでは、この脅しがどんな風に相手に伝わるか分かりません。
たとえボラれても日本円にしたら300円、500円のレベルです、そのくらいの金額で危険な目にあう必要は無いので、おとなしくお金を払って別のタクシーを探しましょう。
チップの相場

まず初めに、上記で紹介した場所でも、チップを払う必要がない場合があります。
お店でもらうレシートを見ると、税金と別にサービスチャージと書かれていることがあります。
このチャージが入っているお店はチップ無しでも構いません。ただ、大手ホテルのスパなどは、サービスチャージとは別にチップが必要となるので注意しましょう。
以上のことを頭の片隅に入れておいてください。
それでは、チップの相場を紹介していきます。
300バーツ以下の低価格マッサージ・スパ

結果から言うと、 満足したら100バーツ、イマイチだと思ったら50バーツで大丈夫 です。
「チップを渡したら激安マッサージを選んだ意味が無いじゃん!」
と思う方もいるとは思いますが、基本的には払ってあげましょう。
理由としては、タイのマッサージ師は基本給が低く、チップによって生計を立てているためです。
タイのマッサージ師は料金の半分が手取りになるので、仮に1時間300バーツをフルタイムの8人やって2400バーツですが、実際こんなにお客は来ないです。
聞いたところ、お客が来ない日もあると言っていました。
ですから、客からもらうチップは生命線、チップ無しでは生活が成り立たないのです。
マッサージ激安のパタヤでは100バーツのお店が主流です。
全身にアロマオイルを塗ってくれるマッサージでも200バーツぐらいで出来ますので、さらに手取りは安くなります。
私は毎回チップをいくら渡すのか考えるのは面倒くさいので、100バーツのマッサージでも300バーツのマッサージでもチップは100バーツ渡しています。
それでお店側に嫌な顔をされたこともありませんし、ちゃんとワイ(合掌)して送り出してくれます。
中級クラスのマッサージ・スパ

高級なマッサージやスパは利用したことが無いのでわかりませんが、中級クラス(日本円で5000円程度)のスパは何度か利用しています。
そこでもチップは100バーツにしています。
このようなスパは、マッサージ師が数人つくことが多いので、100バーツでも3人に払えば300バーツになります。
1人に200バーツ、その他に100バーツというふうには出来ませんので、気にいるか気に入らないかに関わらず100バーツ支払うようにしています。
余談ですが、日本人に人気のアジアンハーブアソシエーションなどは、来店の際の説明でチップを100バーツ渡して下さいと最初に言われました。
以前はそんな説明なかったので、なにかトラブルが起きたから最初に説明を入れるようにしたのだと思いますが、そのことに少し違和感を感じたので、それ以来ここには行っていません。
本来、チップはサービスを受けた客自身が決めるもので、店から強要されるものでは無いと私は考えています。
しかしながら、チップ文化の無い日本人がよく行く、中・高級スパではチップの額を説明するところが多いようです。
地元の食堂

地元の食堂ではチップを渡す必要はありませんが、お釣りの一部をチップとして置いておくことをお薦めします。
地元のタイ人の支払い方を見て覚えたのですが、チェックピン(会計)を頼むと明細をホルダーに挟んで持ってきます。
代金が385バーツだったら、400バーツを払い、お釣りの15バーツを置いていきます。
置くのは最大でも25バーツまでと自分では決めていますが、特に25に意味はありません。
特別なレストラン

例えば、チャオプラヤー川沿いで暁の塔が見えるレストランとか、絶景のシーフードレストランとかの話になります。
こういうお店は席のエリアに担当者がついていて、食事やお酒の世話をしてくれます。
ビールを頼めば、氷の手配、お酌、無くなれば補充、料理なども取り分けてくれるところもあったりします。
チップは、会計の時に100バーツ渡せば大丈夫です。
帰りにタクシーやソンテウを呼んでもらった場合も、100バーツ程度渡しておきます。
お店が気に入った場合は、その担当者にまた来るからねと伝えると、たった2回行っただけで常連のような扱いに変わるのでお試しあれ。
ホテル

私は、荷物を運んでくれたら50~100バーツくらい渡してます(荷物の大きさ重さで加減をしています)。
宿泊している部屋の掃除や、ベッドメイクをしてくれる女性には、枕の下に20バーツ程置いていました。
でもこれをするのは日本人だけのようで、ドイツ人やオーストラリア人、タイ人にも聞いてみたのですが、そんな事はしていないそうなので、各々にお任せします。
何日も泊まる場合は、日本のお菓子を持っていって手渡しています。
タイマッサージで気に入った施術をしてくれた人には、チップ+お菓子を渡すこともあります。
あげると喜ばれる日本のお菓子

抹茶系のお菓子なら間違いなく喜んでくれます。
今はバンコク中に日本のお菓子は溢れていますが、下働きしている人達にはなかなか口に入らない高級なお菓子なんです。
ポッキーやキットカットの抹茶味は特に喜んでくれます。
日本で買うよりもBIC-Cなどで買ったほうが安いですし、日本から持っていくと荷物になってしまうので、私は現地で購入しています。
そのほかに喜ばれるものとして「味付け海苔」「酢昆布」があります。
ダイエットにも良いと理解されているみたいで、結構これが 安くて良いチップ代わり になります。
酢昆布はバンコク市内で探すのが面倒なので、日本から複数個買っていきます。
因みに、小梅ちゃんなどの梅干し系は評判が今ひとつだったのでやめておきましょう(笑)
感謝の気持ちをチップで

私達日本人がタイに旅行に行くと、チップの文化に戸惑う場面がたくさんあります。
最初は怖いしドキドキするかもしれませんが、慣れてしまえばこっちのものです。
素直に「素敵な経験をありがとう」「楽しい時間をありがとう」という気持ちをチップで表し、楽しい旅行にしましょう!