先日ヨドバシカメラで小型スピーカーを試聴してきたので
覚えている間に簡単にメモしておこうと思います。
現在のメインスピーカーはELACのFS247というモデルで約15年つかっています。
あとはJBLのTi1000というモデルでこれは25年使っています。
流石にもう飽きた感が否めません。
かといって予算があるわけでもなく
FS247を下取りに出して新しいスピーカーを購入しようと目論んでいます。
[template id="7293"]試聴した小型スピーカー
まず気になっているヨーロッパ製のSPから試聴をお願いしました。
ワーフェデールの80周年モデルでクラシカルな雰囲気を持っているスピーカーです。
女性jazzボーカルでお願いしました。
まず低域の出方にビックリ、ちょっと出過ぎでボーカルに被ってしまっています。
雰囲気は古風ですが音はしっかりと現代風、シンバルの音もシャキーンとした感じですが音の傾向からすると柔らかめでじっくり聞き込むには良いかもしれません。しかしこの低域を抑え込むのに苦労しそうです。
日本で驚異的な売上とロングセラーを続けているSPです。
小型で臨場感にも優れ弦の響きも魅力的に奏でる印象で人気がある理由が分かります。
このサイズからは想像できない音場が広がり、若い女性の声も熟女のような聞かせ方をします。
オールマイティーではありませんが、真空管と組み合わせると女性ボーカルが官能的に聞こえることも人気の理由でしょう。
サブのSPとして使うには良いですが、けっしてメインSPにはなりえませんね。
ネットでもあまり情報は無いのですが価格コムの掲示板レビューでは概ね高評価となっています。
スピーカーの設置場所が頭上で高すぎる位置にあるせいか、よくは分からなかったです。
音出しした瞬間はとても醜い、ラジカセを風呂場で鳴らしているような音場でとても評価が出せる状態ではなかったです。
店員さんに聞くと設置したばかりでエージングが足らない状態だそうです。
せっかくお目当てのSPに巡り合ったのに残念な気持ちでした。
今回相手してくれた店員さん、とっても愛想が悪くて返事もハイぐらいしかしないしなん~か感じ悪いなぁ~と思っていたのですが、かけてくれたCDのギター奏者を”これって山岸潤史”ですよね。って尋ねた時から店員さんのテンションが飛び跳ねました。
それからはお互いに好きなジャンルやアーチストの話しで盛り上がります。
なんでもヨーロッパ製のスピーカーがあまり好きでは無いとの事で、ヨーロッパのスピーカーの試聴に訪れた私への対応も気が乗らなかったらしいですけど、えらい正直に話してくれるのにビックリしました。
お勧めのSPを紹介してもらったのが以下の2点です。
鳴らすとこれまで聞いたDALIやフォーカルとは全然違う音です。
ブヨブヨに太った歌手がライザップでダイエットして歌っている印象です。
細くはなったけど筋肉(音の骨格)などはしっかりしていて楽しく音楽を聞かせます。
ヨーロッパのSPは中域を膨らませすぎているので、女性ボーカルなどは艶かしくなりますが楽器の質感などは甘くなります。
よくヨーロッパのSPは聞き疲れしないと評価されていますが、この膨らんだ音を聞いているとかえって疲れてしまう気がします。
この4306はコンプレッション・ドライバのお蔭で金管楽器の質感がよく出ていました。
一昔まえのJBLと比較すると随分と優等生になっている感じがしますが、やはりJAZZを鳴らすと素晴らしいものがありました。
ちょっとこれが候補の一番手になりそうです。
パイオニアが久々に出した中級スピーカーです。
上にはTADと呼ばれる高級スピーカーがありますけどその下のランクに位置します。
ユニット構成はお得意にバーチカルツインと呼ばれる構成で、エンクロージャーはウィスキーの樽材で作られていて
これもパイオニアお得意のものです。
エンクロージャーはオークビレッジで制作されていますので高級家具なみです。
ヨーロッパの音でもJBLの音でもありません。
JBLではボーカルが少し弱いかもしれないと感じたのですが、これはそれを補ってさらに骨格を太くした印象です。
音離れが早く、一つ一つの音像がカッっと纏まった印象でフュージョンやラテンなどの音楽には強そうです。
店員さんはこれが一押しだと言っていましたが、聞き疲れしそうで自分的にはパスかな?
でもめちゃ、良いスピーカーです。この金額なら安いです。
番外編
伊勢にあるサウンドエースさんで試聴してきました。
KEF Q350です。
ネットでの評判が良く興味があったので試聴させていただきました。
KEFにはLS50というスピーカーがあって、これを普及価格帯にまで落とし込んだのがQ350になるのかな?
Uni-Qドライバーという仮想ユニットを使用しています。
コーン型ドライバーとソフトドーム・トゥイーターの2つのユニットを同軸構造にして見た目はワンウェイにしか見えません。
早速音を出してもらうと、同軸らしい定位のはっきりした空間が広がります。
シンバルは少し奥にあって、ベース・ギターピアノが歌い手を中心としてどの位置で鳴っているのか私のような駄耳でははっきりとわかります。
何もしらないと6万何千円という価格は片側だけの値段かと錯覚しますが、2つセットでの値段というのにも驚きます。
ある意味価格破壊なのかもしれません。
音質は味付けのない素直な音で、録音そのものの音を再現しているようです。
いい意味では、モニターライクで細かい音も再現する聞き疲れのしにくい音だと思いますが、反面面白みのないおとだともいえます。
LS50だと重心も下がり音楽に迫力もでるのだと思いますが、LS50の半額のお値段でこの音は同価格帯のライバル達にかなりの差をつけています。
あとはデザインの好みと音質の好みの問題だけになりますね。
LS50はユーチューブにいくつかの動画があるのでそれを見ると、かなり良い欲しくなる音です。
でも買い替えるにあたって乗り越えねばならない問題があります。
そう・・奥さんです。(^▽^;)