老猫の最後を看取る

節分の日に天国へ旅立っていった君。

君は幸せだったのだろうか?

多分幸せに思っていてくれていたのかな?

君を貰ってきてすぐに失敗したと思ったよ後悔したさ。

里親さんが忠告したとおりの腕白・じゃじゃ馬ぶりに翻弄された君との17年だったね。

手に余る強気な性格で何度か捨てにいこうとした時期もありました。

 

1歳で妊娠して子猫を3匹さずかりましたね。

3匹は知り合いに分けて貰ってもらったけど、居なくなった子猫を探す君の姿をみて後悔したこともありました。

その後、避妊手術で君は死にかけましたね。

こともあろうか獣医が研修医に手術を任せた為に、君の身体には大きな傷が残って痛みと震えで

可哀想でした。

身体の大きさの半分の切り傷って・・一体どんな手術をしたんだ。

 

その後もマムシと格闘して足は3倍に腫れ上がり、体中の毛が抜け落ちて生死の境を彷徨いましたね。

奇跡的に復活してからは君の無敵伝説が始まったように思います。

小さな身体だけど気が強い性格で、近所の猫の頂点に立っていました。

喧嘩上等。

自分の二回りも大きな猫とだって気持ちで負かしてしまいます。

でもお腹を切り裂かれて内蔵が少し見えるくらいの怪我を負った時には、ヤバイと思いました。

でも復活しましたよね。

外へ出すのは良いけど、いろんな獲物を獲ってきては見せに来るのはちょっと勘弁でした。

野鳩、メジロ、ネズミ、モグラいろんな生き物を連れて帰ってきて褒めて欲しかったんだと思います。

家の中に入れてあげないと、網戸をかき破るし雨戸に体当たりしたり、エアコンのコンプレッサーに体当たりしてまるで悪質なヤクザのようでした。

家の中も壁紙は爪とぎでボロボロだし、障子、ふすまは云うまでも無い状態。

 

そんな君もこの一年ですっかり痩せて、毛艶も無くなり歩く姿も年寄りそのものでした。

やがて排泄が上手くいかないのか、一日トイレの猫砂の上できばっていたり、朝起きると

廊下にうんこが落ちていたり、絨毯にオシッコのあとがついていたり、毛束がいくつも落ちていたりと僕も覚悟を決めないといけない時期になってきていましたね。

 

最後は思っていたよりも早くやってきました。

ある日吐血して、餌を食べなくなり水だけで2日過ごし3日目には水さえ飲めなくなってきて歩く姿もフラフラ、そして4日目には歩けなくなり5日目の節分の朝に息を引き取りました。

最後に甘えるように足元でキュ~ン、キュ~ンと泣いたのが最後でした。

 

少し寂しいけど君との思い出に浸っている暇は僕には無いんだよ。

君が無茶苦茶にしたトイレ周りも綺麗にしなくちゃならないし、

君が体当たりして壊した網戸の補修もしなくていけないし、

壁紙も張り替えたいし、フローリングだってボロボロだし。

 

でもしばらくはな~んにもしたくない。

やる気が起きないんだ。

暖かくなるまでは動けないような気がするよ。